ネズミ駆除とラットサインとは?
ネズミの侵入口や通り道をラットサインと言います。
ネズミが入り込むことのできる隙間や穴の大きさは、子どものネズミであれば1.5cm程度、成獣でも2.5~3cm程度の広さ、つまり500円玉大の隙間や穴があると侵入されてしまいます。
特に近年では、住宅の気密性が高まっているため建物の中が暖かく、寒さをしのぐことができるので、ネズミにとっても快適空間になってしまっているのです。
特に最近都市部を中心に増加しているクマネズミは、もともとの生息域が東南アジアであるため寒さに弱く、冬が近づくと巣作りのために室内に侵入してくるケースが増えています。
主な侵入口は壁の割れ目や屋根の隙間、エアコン導入部分、換気扇、排水パイプなどで、垂直な場所でも登れるため2cm角の隙間や穴があれば体を通り抜け侵入してしまいます。
侵入口のラットサインはに足跡やかじり痕が残っていますので、ここぞと考えられる場所には、小麦粉を撒いておくと足跡が残るので侵入経路がわかります。
入口と思われる隙間や穴を見つけたら、金属のタワシやパテ、金網などで塞ぎますが、室内に糞や尿があったり、壁にネズミの体の汚れが付着して黒い線が残っているなど、室内のラットサインを見つけた場合は、早急にネズミ駆除をする必要があります。
夏のネズミ駆除の難点
夏に殺鼠剤を使ったネズミ駆除をして、地獄を見た。
そんな意見を知人から聞いたことがあります。
夏のネズミ駆除の最大の難点は、『死骸の腐りやすさ』にあります。
ネズミ用の殺鼠剤によく使われているクマリンという成分は、数日~1週間程度で効果を発揮する蓄積毒と言われています。
そのため、いつクマリンの効果でネズミが死ぬのかよくわからないのです。
ネズミがわかりやすくキッチンなどで死んでいれば、すぐに処分できますが。
人間の死角になっているような場所で死んでいる場合は、なかなか見つけることが出来ません。
そのため、毒餌を使うのであれば、やはり毎日のネズミの死骸のチェックが重要になってきます。
どうしてもネズミの死体が家の中のわからない場所に落ちているのが不安っていう人は、毒餌を檻に仕掛けて、逃げられないように生け捕るという方法もあります。
ただ、生け捕りにしてしまった場合は、自分でネズミを殺処分しないといけません。
かわいいネズミが引っかかってしまった場合、可愛そうで殺処分をする事が出来なくなってしまうこともあります。
しかし、そんな時に、「逃がすのはNG」です。
逃がしたネズミは、今度は近所へ迷惑をかける存在になりますので、責任をもって処分するべきです。